畳の本場である日本で「畳のある和室」が味わえる場所6選

August 19, 2024
Traditional Japanese Room

近年、ドル円間の為替レートが大きくドル高となっていることから、アメリカから日本への旅行にかかる費用が以前に比べて非常に安くなっているようです(参考記事:Make your money go further: These countries may be the best places to visit)。そのことから実際に、東京や京都、大阪など著名な日本の都市では多くの海外からの観光客で大賑わいの様子が連日地元のニュースでも取りざたされています。こうした多くの旅行者は、大都市の近代的な街並みやその地でしか食べられないグルメ、はたまたアニメなどのサブカルチャーを目当てにされているかもしれませんが、この記事を読まれているようなインテリアデザインに興味のある方であれば、日本旅行時にはきっと「和室」の特徴的な内装も楽しんでいただけることでしょう。そして和室においてオーガニックで落ち着いた空間を演出するのに欠かせない床材である「畳」の質感もきっと気に入っていただけることでしょう。畳が一面に敷き詰められた室内空間に靴を脱いで素足で過ごすリラックスしたひと時は、自国では味わえない非日常的な体験をあなたにもたらしてくれること請け合いです。もしあなたが日本の和室に興味があり、さらに日本に行かれる機会がありましたら、ぜひとも日本で本場の和室を堪能していただきたいところです。しかし具体的にどのような場所に和室があるのかを探すのは土地勘のない海外からの旅行者にとっては、やや骨の折れる作業となるでしょう。そこで今回は、畳が用いられた本格的な和室が堪能できるスポットを6つご紹介します。今回の記事があなたの日本旅行をより充実したものとする一助となりましたら幸いです。それでは始めましょう!

INDEX

 

温泉宿

温泉の脇に置かれた、タオルの入った桶

日本旅行において宿泊先に温泉宿を選択することは、畳のある本格的な和室を堪能するための一番の近道といえます。日本は火山帯に位置することもあって他の国と比較して非常に多く orの温泉を有しており、そしてその温泉の多くは宿泊施設を有しています(その数なんと2,000以上!)。このような温泉入浴が可能な宿泊施設は「温泉宿」と呼ばれ、リラクゼーション目的の旅行者を多く引き付けています。温泉宿の多くは和室を持っていることが多いので、日本に訪れた際に畳が敷き詰められた和室での居心地を味わいたい場合は、温泉宿での宿泊を旅程に組み込むことをお薦めします。また、多くの温泉宿ではチェックイン後に部屋着として浴衣が用意されているケースが多いため、異国情緒を味わうためにもここはぜひ着用をお薦めします(温泉街ではそのまま外出も可能です)。

 

お薦めの温泉宿

湯宿 季の庭(草津温泉)
湯之島館(下呂温泉)
竹と椿のお宿 花べっぷ(別府温泉)

 

宿場町&旅館

大内宿の通り

現代の旅館はもともと江戸時代ごろに五街道と呼ばれる江戸(東京の前身)を起点に伸びる道沿いに旅行者を宿泊させる目的で建てられた旅籠をルーツの一つとしています(もう一つのルーツは先述の温泉宿です)。このような旅籠を中心に発達した街を「宿場町」と呼び、現代でも多くの宿場町は江戸時代から続くそのノスタルジックな趣を残し、まるでタイムスリップしたかのような街並みを一目見ようと多くの観光客がこの地を訪れています。宿場町の中には今なお宿泊施設を提供している旅館もあり、そうした旅館が提供する部屋は畳が用いられた和室ですので、歴史的な情緒を感じながら日本の伝統的な住空間を味わってみたい方にはぴったりの宿泊施設であるといえます。また、宿場町内に宿泊施設がなくても近辺に宿泊施設が存在するケースもありますので、お目当ての宿場町が宿泊施設を持っていない場合はこちらのご利用もご検討ください。いずれも東京などの大都市からはやや離れた場所にあるためアクセスに時間を要しますが、都会の喧騒から離れてじっくりと江戸時代から続く日本の歴史と文化に触れてみたい方にはお薦めのスポットです。

 

お薦めの宿場町&旅館

民宿 伊勢屋(妻籠宿)
TAOYA木曽路(妻籠宿)
ホテル花更紗(馬籠宿)

 

寺院

京都タワーが見える東本願寺の御影堂

日本旅行の際の目的地として東京と並んで人気が高いのが京都です。京都は東京が現在のように発達するはるか昔から日本の政治や文化の中心地だったこともあり、歴史的な建造物が今もそこかしこに存在しています。そのこともあって、特に日本の伝統的な文化に触れたい方にとって京都は魅力的なスポットとなっているようです。そうした建造物の中には日本の仏教文化と関連の深い金閣寺などの寺院も含まれており、訪問者から畏敬の念を集めています。このような寺院訪問者の中には建物の外観を眺めて終わってしまう方も多いのですが、せっかく京都まで来たのですから寺院の内部までしっかりと味わっておきたいものです。ただ、すべての寺院が内覧を全面開放しているわけではなく、海外から観光で訪れた方にはどの寺院がどこまで内覧を開放しているのかややわかりにくいこともあるので、今回は京都の寺院の中でも特に内覧を楽しめる場所をピックアップしてみました。そこでは畳が用いられた荘厳な空間を味わうことができますので、ぜひともそこで日本文化の神髄を味わってみてください。

 

京都にあるお薦めの内覧できる寺院

東本願寺
天龍寺
龍安寺

 

茶室

茶室でのお茶会

茶室は日本では室町時代辺りから流行した茶の湯を楽しむために特別に設けられた空間です。土壁や竹など質素な素材で建築された建物の広さはわずか四畳半ほどで、日本独特の美意識である侘び寂びをまさに具現化した空間といえます。また茶室における侘び寂びの演出には、自然素材であるイグサを用いた畳の使用も大きく寄与しています(茶室の流行が畳の普及に一役買ったという事実は以前の記事でも触れた通りです)。どうせなら茶道の大成者である千利休が製作に携わったと言い伝えられている京都の茶室「待庵」にて抹茶に舌鼓を打ちたいところですが、残念ながら当施設は内部に立ち入ることはできません。代わりに現代でも茶の湯の雰囲気が気軽に楽しめるスポットをいくつかご紹介しますので、興味のある方はまずはこちらから日本の侘び寂びの一端を味わってみてはいかがでしょうか。

 

お薦めの茶の湯スポット

福寿園京都本店
無鄰菴
冨田屋

 

老舗の日本料理店

懐石料理

近年、東京はミシュランガイドの星を最も多く獲得している街としてその名を全世界にとどろかせています。また、京都や大阪も星の獲得数においてTop 5にランクインしており、今や日本は世界中の美食家から注目を集める国となっています。このように多くの星を獲得できた理由には様々なものが考えられますが、地域の特性を生かした様々な食材と、伝統的な日本料理から世界各国の料理まで幅広く楽しむことのできるそのバラエティの豊かさが寄与している部分は大きいのではないかと思います。確かに日本ではイタリアンやフレンチ、その他さまざまな国の料理を高いクオリティで提供するレストランを多く見つけることができるのですが、もし日本旅行の目的の中に「日本独自のインテリアデザインを味わう」ことが含まれているのであれば、数あるレストランの中でも伝統的な日本料理店を訪問することをお薦めします。伝統的な日本料理店は料理のクオリティはもちろんのこと、料理の盛り付けや器の選定、室内装飾に至るまで一切の妥協なく演出されてますので、日本の美意識の粋を五感で味わうのにはぴったりの空間だといえます。畳が敷き詰められた落ち着いた雰囲気の和室で、調度品や外の風景から四季を感じながら質の高い日本料理を味わうひと時は、何物にも代え難い経験になること間違いなしです。

 

お薦めの日本料理店

つきじ治作
壺中庵
瓢亭
紫芳庵

 

一般家庭の和室

居間と繋がった和室

「畳のある和室」と聞いて、おそらく多くの方が伝統的な日本家屋を思い浮かべるのではないでしょうか。ところが、近年日本で行われたとあるアンケートによると、「現在、畳のある家に住んでいますか」という質問に対し、なんと70.8%が「はい」と回答したという結果が出ています。実は現代の日本において表向きは洋風の趣を持った住宅でも畳を敷き詰めた和室を持っている家庭は少なくないのです。またこのアンケートでは「理想の家に住めるとしたら、和室・畳のある部屋が欲しいですか」という質問も用意されており、これには「欲しい」(38.4%)、「やや欲しい」(30.7%)の回答を合わせて7割弱が引き続き畳のある和室を望んでいることがわかりました。このことから、日本において畳は決して伝統的なシチュエーションのみで利用されるものではなく、引き続き日本人の「床に座ってくつろぎたい」という文化的背景に根差した欲求に応えるべく必要とされ続けるアイテムであることがわかります。もしあなたが日本に住む知人のお宅に宿泊する機会があったとしたら、その家には畳敷きの和室がある可能性はかなり高いといえます。その経験はあなたにとって一般生活に根差した和室のある生活空間を味わうまたとないチャンスになるでしょう。

 

Interra USAの畳が味わえる和室スポット

これまで日本への旅行者が畳を用いた和室を体験できる様々な場所をご紹介しましたが、最後に私たちInterra USAが取り扱うTatami Matが日本で用いられている場所もいくつかご紹介させてください。もしこれらの場所に訪れる機会がありましたら、ぜひ私たちのTatami Matの感触も味わってみてくださいね。

 

旅館 赤石屋

旅館 赤石屋

〒 669-6101
兵庫県豊岡市城崎町湯島 786
https://www.akaishiya.co.jp/

 

SPA:BLIC 赤坂湯屋

SPA:BLIC 赤坂湯屋

〒107-0052
東京都港区赤坂3丁目10−4
赤坂 月世界ビル 3F
https://spablic.com/

 

大阪ビューホテル 本町

大阪ビューホテル 本町

〒541-0053
大阪府大阪市中央区本町4丁目5−2
https://www.viewhotels.jp/osaka/

 

結論

今回は、日本に旅行で訪れた際に畳を用いた和室が味わえる場所を6か所ご紹介しました。いかがでしたでしょうか?伝統的な場所から比較的モダンな場所まで幅広くご紹介できたのではないかと思います。次回の日本旅行の予定を組む際には、当記事を是非お役立てください。そして、旅行から戻った後に日本で味わった和室の雰囲気を自宅で再現してみたいとお考えの方は、私たちInterra USAにご相談下さい。私たちの取り扱うTatami Matが、あなたのインテリアに静謐なアクセントをもたらし日本的な空間演出に寄与することをお約束します。
今回の記事はここまでとしたいと思います。次回もインテリアに関心の高い方が興味を持っていただけるようなトピックを用意しておりますので、楽しみにしていてください。

 

参照リンク:

旅館 – Wikipedia
五街道 – Wikipedia
茶室とは/ホームメイト
妙喜庵(みょうきあん)茶室待庵 | 山崎観光案内所
【温泉豆知識】日本に温泉が多いのはなぜ?その理由をご紹介 | お知らせ | 新着情報 | 【公式】[兵庫]山陰|湯村温泉 湧泉の宿ゆあむ(旅館・ホテル)
にっぽんの温泉100選 – 観光経済新聞
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